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SEPTEMBER 12 2004 by TOMOYO

着物撮影です!ずいぶんと前から着物撮影着物撮影と騒いでいたのですが、ようやく実現へ・・・・・・毎回同じこと言ってる。思い立ったのは3年前でした。高幡不動尊の七五三のポスターに着物を着た双子の女の子が写っていて、これだ!と思ってから、長かったなぁ。2年半前の春先だったかにヒナタ先生だよ全員集合アキバ撮影会があって、その時ミスドでお茶しながらtakuちゃんにモデルを頼んだのを覚えています。

というわけで、テーマは着物・双子・日本人形・対称。どうせなら普通の着物にしたくなくて、どうしようかなぁと悩んでいた矢先に縫いつまみという飾りの作り方の本を見つけとりあえずこれで行こうと決定。
ちなみに今回の参考文献。

・「着物の仕立て方」有紀書房
・「縫いつまみと組編み」パッチワーク通信社
・「KIMONO道vol.2」祥伝社
・「歌舞伎俳優大百科」実業之日本社

丸つまみという飾りを作りました。コツコツコツコツと。

サイズは2つあるんですが、大きいのは6×6Bの、小さいのは4×4Bの正方形に切った布をたたんでつまんで縫って↑のようなものを作ります。大きいのはこれを8個、小さいのは10個つなげて一つの花を作るわけです。

TVとか見ながらでもあるんですが大体平均して一つの花を作るのに30分くらいでしょうか。思い立ってから撮影にこぎ着けるのに時間がかかったのもこれをわんさと作りたかったから。最終的に百数十個作りました。と、ここまでで2年間。だらだらやっていたからね。撮影の日取を具体的に決めていたらもっとがばっと作ったのですが、2,3ヶ月手を出さない時もあれば、部活の合宿に持っていって作っていたりと気まぐれでやってました。

日取りを決めたのが、今回モデルをやってくれたtakuちゃんのCD-ROM撮影で茨城に行った時でした。場所に悩んでいて、当初はスタジオ撮りでいこうかと思っていたのですが、それも何だか面白くないしなぁと思っていたので、「そうか江戸村ね江戸村!!」と(笑:正確には江戸村じゃないんですが)
で、撮影日を9月12日と決めて、バタバタしていた8月中盤を終えて、おおよそ撮影まであと1月というところで本格的に準備スタート。とはいえ8月中はずーと丸つまみ作りながら、頭の中でどうしようかとグルグル。
で、8月25日日暮里に布買いだし。黒の1m100円の布を16m、裏地の赤を6m、フワフワした綿見たいな布(?)を1m購入。結果的に裏地が圧倒的に足りなくて、ここで買った布は使わなかったのだけど。
9月1日近所のホームセンターに木材と大きなコルクボードを見に行く。コルクボードはメモ書きを張り付けるため。何事も形から入りたがる性分です。結局都内のホームセンターなんて近所のスーパーマーケットより狭くて、大した木材はなくコルクボードだけ買って帰ってくる。
布の裁断開始。

16mの布。今更驚きもしませんが、それにしたって重い。

そもそも反物になっていないのでひたすら計っては切り計っては切りの繰り返し。

二人分でこんな感じ。後は縫うべし縫うべし。

縫ったはいいが何が何だかわからなくなっているの図。布が長すぎるのであります。

9月4日。しょうがないので栃木の巨大なホームセンターへ。あああ、そうこれよこの広さよホームセンター!!と感極まりながら木材物色。
買い物に付き合わせていた彼氏に
「ポックリが作りたいんだけどさぁ」
「・・・えっ?」
「いや、ポックリ。わかるポックリ?この板でいいと思う?」
と建築用のあら材を指さす私に、向こうはよく意味がわかりませんと言わんばかりで、それでも何のかんのと話した結果、900×137×37@の板を4本購入。後々思い知ったのだけど、この時正確なポックリの寸法を決めておけば、あの地獄のような日々を送らなくてすむことを、この時の私は知るよしもないのであるマルつーわけで持って帰るのも大変なので、(何せ栃木から東京ですからね、しかも電車)1本を3等分、1辺を30Bにしてもらって(ただでやってくれたの!ステキホームセンター!)キャリーにグルグル巻きにして持って帰ってきたのがこちら!

この時はまだノコギリの恐怖を知らないでいる。ブルブル。

9月6日。着物の表も一通り縫い終わったので、最後の買い出しと称して朝から新宿→日暮里→浅草をめぐる。とりあえず東急ハンズでアクリル絵の具の金色を買って、それから本当はアメリカンフラワーの材料が欲しかったのだけど、ちょうど何かのフェアー中で下げてしまっていますと言われ、オカダヤにあったかなーと思いつつ東口へ。無事置いてあって、アメリカンフラワーのディップと針金、茎に巻くテープを買って、日暮里へ移動。裏地の布を12mとリリアン紐、糸を買って、今度は浅草へ。さすがに荷物がえらい重いので浅草橋のコインロッカーに預けて浅草行って番傘を2本購入。再び浅草橋に戻ってシモジマでカーボン紙と方眼用紙を買って、這々の体で帰宅。

帰ってきてから、薄々今回の最大の山場はポックリなんじゃないかと気がついていたので、ものは試しで端だけ切ってみる。

あ、いけるんじゃないの、あ〜ん。ってなもんで一安心。
でも安心するのはご用心だということに気がついていない。ブルブル。

とりあえず気分を変えて髪飾りを作る。今回は前々からやってみたかったアメリカンフラワー。小学生の時に、よく近所の児童会館とかの工作室でやっていたのを覚えておったのです。説明書に換気をよくしてやれ!と書いてあったので台所にて。針金曲げてドロッとしたディップにつけると膜が出来るのでそれを乾かすんです。

刺してある土台は研磨スポンジ。

針金の長さを変えて2パターン作りました。

花びらの大きさ順に並べます。

中心からまとめていってこんな感じ。

これを二つ作りました。根もとまで針金切ってピンにとめてリリアンで作った房を付けたら完成。


撮影まで一週間をきって、毎日がファイト一発。
このあたりから、朝8時くらいに起きて作業して、大慌てでバイト行って夜帰ってきて夕飯食べて3時すぎまで作業という日々。

9月8日。さて、いよいよ問題のポックリ作りです。
おおよそ13B×30Bの板から、ママンの下駄を計って割り出した寸法8B×23.5Bにまず切ります。とんでもねーとんでもねーだよー。本当に本当に本当に大変だった。ちょうど運悪くナロンエース週間に見舞われ、激しい腹痛でにっちもさっちもいかない。いつも通りナロンエース飲むも効かなくて医療関係にお勤めの母の薦めで強めの痛み止めをその2時間後(ホントはいけないんだけどさ)に飲むも効かない。ちょっと血の循環でも良くしたらと言われ、うんうん言いながらノコギリ作業、と、ここで痛み止めが効いてきた+薬の飲み過ぎか頭が些かナチュラルハイになってきたので、何かにとりつかれたように木を切ってボンドでくっつけてヤスリをかけたら、それっぽくなったじゃないの!

とりあえずこの日、一人分作ってペンキ塗って終了。撮影まであと4日のこと。
まだ着物は完成してません。

翌日。とんでもない筋肉痛に襲われる。腕が上がらないさ。
二の腕、肩、太股が痛いのなんの。でもまぁしょうがないので朝からノコギリ作業。こうなったら根性です。

蚊に食われないように蚊取り線香を2個たき、虫除けスプレーしまくりで作業。

手がひどい有様。

バイトから帰ってきて、夜ライト付けながら蚊をノコギリで追い回しながら作業。
いびつですがこんな感じです。一応ヤスリも3種類かけました。
同時進行で着物の裏付け。これがね、日記では布選びに失敗と書きましたが、最終的には正解だったのだけど、でもね。張りがでるように硬い化繊を選んでしまったので、縫うのも何もすべて大変。

針が止まること数回。布が進まないし。


どうしようもない状態。

着物の丈は2m10Bです。やりすぎ。

裾に綿を入れてます。

持ち運ぶのも一苦労。一人では絶対に着れません。

袖口は赤の絹に綿みたいな布を挟んで手縫い。

なんとか完成。たぶんこれが10日の朝だったと思います。こういう布団あるよね。


ポックリ作りも終わってない。鼻緒を付けるためにドリルで穴を開けました。バイト行く30分前とかにおが屑にまみれてました。
ドリルを持ち出したあたりから、ここまでやるようになったな自分、と少し思ったよ。
さて、模様付けです。散々ため込んだ丸つまみの花。

ボンドだとさすがに不安なので、一つ一つ手縫いでとめていきました。布が厚くて針が通らなくて苦労。予想以上に時間を食ってしまった。

袖に、花の形に切った布をボンドで付けて回りに金のアクリル絵の具を塗っていきます。
これがおそらく11日の朝だ!明日が撮影ですぞ!

衿と着物の下に着る襦袢(下だけ)を適当に縫って、細かい仕上げは残して、前日からサクラさん家お泊まりで翌日出発なので、大急ぎで荷物をまとめます。

・・・・・・おかしい。
イタリアに10日間行った旅行カバンにまったく収まる気配がない。
しょうがないので、この旅行カバンにキャリーを無理矢理くくりつけてそこに荷物を載せることに。

・・・・・ありえない。
花壇に水まいていた父に鼻で笑われながら出発。道行く人の「旅行にしちゃ荷物が入らなすぎなんじゃ」という視線を感じつつ、ガラガラと駅まで歩く。

とりあえずバイトなので、いったんサクラさんの家に侵入して荷物置いてからバイトに行こうと思っていたのですが(私のバイト先はサクラさんちの近所なので)あまりに荷造りに時間がかかって寄っている時間がなくなってしまったので、しかたがないのでこのままバイトへ。とはいえさすがにこれでは言い訳のしようがないので、はみ出ているキャリー分を駅のコインロッカーに入れて、旅行バックだけ転がしながらバイト先へ。当然「どこ行くの?」という疑問に「明日友達の着物の写真を撮ってあげるんですよー。私の着物を貸すので、一式入っていて」「あー着物ってそれくらいになっちゃうもんねー」嘘は言ってません。特に疑問視されずにすんだ。よかった。ちょうどバイトが大掃除の日で店長が「これいるー?これもって帰るー?」と、フジのレジャーシートやら脚立やら全紙の額縁やら写真集やらをもらい、さらに同じ夜勤のWさんから誕生日プレゼントを頂いて、余計な荷物を増やしてバイト終了。(さすがに額縁と脚立はもってこれませんでしたが)駅で待ち合わせていたtakuちゃんにキャリーぶんの荷物を持ってもらって、一路イズミ家へ。
夕飯を頂いて、メイクと着つけをやってみることに。
・・・・・ここで・・・メイクが・・・大問題に・・・・。私は白塗りの舞妓さんみたいなアイラインに紅が入っているようなメイクにしたかったわけです。でもね写真に撮るとどうしても普通に見た時より薄く見えてしまうから
サ「これくらい?」
ト「もっと濃く」
サ「これくらい?」
ト「いや、もっと濃く」
を繰り返していたらですね、誰かがボソッと言ったのさ。

「・・・・い、犬神サーカス団」

ひぃぃぃぃ〜〜、そうだ!何か違う何か違う、でもビジュアル系ってわけじゃないし何だろうって思っていたら、犬神サーカス団じゃねーの?!!!大爆笑で立ち直れない我々。
突如結成された犬神サーカス団は、クレンジングとともに解散いたしました。
で、見かねたサクラさんのお母様にメイクをやって頂いたら、ちゃんと舞妓さんっぽくなりました。ありがたや。無事カツラもかぶって前髪もカットしてもらってお母様にアドバイス頂きながら着つけもして、帯の結び方も確認してですね、着つけが終了したのがたぶん深夜2時すぎだと思います。いいからtakuちゃんを寝かせてあげなさいよと思いつつ、私はそれから衣装仕上げて風呂入って、なんやかんやと寝たのが明け方の4時でありました。先に布団に入ったtakuちゃんも、うちらが隣の部屋で「撮影気分を高めるために」とかわけのわからないこと言いながら、スターウォーズのメイキングを見ながら作業していたせいで(作業してたのは私で、サクラさんは単に夜更かししてただけなんですが)結局全員寝付いたのが4時だった。ごめんよごめんよ。
で、7時15分起床。3人がそれぞれ携帯の目覚ましをセットしているんだけど、みんな微妙に時間が違うじゃないですか?自分の目覚ましがならないかぎり起きねぇ!みたいな姿勢を貫いてバラバラに起床。

大荷物を抱えて一路茨城へ!!

朝は涼しかったんですね〜。長袖を着ている。

妙なテンションになってきましたよ。

で、会場着いて着替え。会場の更衣室がメイク禁止なんですよね。メイクは表でやって下さいとのことなのですが、先にメイクしないとあの着物なので着たら身動きが取れない。しかたがないので先に炎天下の中でメイク。更衣室の中に入りましたが、すごく狭くてとてもじゃないが衣装が着れません。しかたがないので、下に着る物だけ着て、メイクスペースの端で着つけ。二人がかりで帯を結ぶ。

とにかく暑くて、私がこれだけ暑いのにこんなもの着ている二人は大丈夫かしらと思うくらい暑かった。本当にありがとうございました。裾が長いので常に裾を持って移動しなくてはいけないので大変そうでした。しかもこの暑いなかトイレはこの格好だとおそらく無理だろうということで、二人とも殆ど飲み物を飲まない状態で。あああ、ホントすまんでした。

舞妓さん休憩中。別に涼しいわけではない休憩室。ああ、こう見るとサクラさんの衿がすでに浮いてる。
衿は形を出すために、分厚い芯地に綿巻いた衿だけのを中に入れているんですが、サクラさんに着せてるときに何かブチッて音がしたんだけど、衿を止めてた部分が切れちゃったんだなー(テヘッ

花魁の歩みは牛より遅い、でしたっけ?こう見るとだいぶ着崩れてるなぁ。移動中はサクラさんメガネっ子。
撮影の度に衿直して裾気にして、やっぱりモデルとカメラマンだけじゃこういうのは厳しいなと痛感。もう一人アシスタントがいてくれないとにっちもさっちもでした。な、業平殿〜。今度は付き合ってね!

散々園内連れ回して撮影させてもらって、夕方になったので撤収。立てとか座れとか傘を閉じろとか草むらに行けとか鼻緒は切るなとか竹藪に入れとか虫は気にするなとか目線はよこせとかやっぱりよこすなとか、寝不足もたたって大したフォローも出来ず注文だけつけてホントごめんよ。二人のおかげで念願がかないました。
着替え終わって帰宅。いったんサクラさんの家でシャワーして、そのあと撮影の打ち上げといえばデニーズ!というわけで今回もデニーズへ。途中道に迷って(近所のくせに)余計な労力を使いましたが、お疲れさまでした。
陽射しの強かったせいもあって、撮影内容的に非常に反省点の多い今回の撮影でしたが、とても楽しかったです。
掲載は少し後になりそうですが、載せたら感想でも下さい。
takuちゃんはホントにありがとう、またこれに懲りずに遊んでやって下さい。